ウェブサイトを観覧する際に不可欠なものと言えば、HTML等のコードを人の目に見やすく可視化してくれる「ブラウザ」というソフトウェアです。
ブラウザは、ほぼ例外なくパソコンやスマートフォンには標準で装備されている為、Webに詳しくない方の中には意識せずに使っている場合も少なくないでしょう。
主にネットサーフィンでPC・スマホを使用している方は、十中八九ブラウザが最も使用頻度の高いソフトだと思います。
今回は、サイト開発やSEO等を家業とする私なお兄が、軽快で扱いやすい今最もおすすめなブラウザをご紹介します。
ブラウザについて簡単におさらい
多くのウェブサイトは、HTMLやCSS、JavaScript等の言語で書かれたソースコードから成り立っています。ブラウザはそれらのコードを解読し、人間の目に見やすい形に変換してくれるソフトウェアです。
ブラウザは、iPhoneやMac等のApple製品であればSafariが、Windows製品であればMicrosoft Edge(一昔前まではIEと呼ばれるインターネットエクスプローラー)が初めから搭載されています。
PC・スマホにはこれらの標準ブラウザとは別で、他のメーカーのブラウザを後からインストールすることが可能です。
因みに、入れられる数に制限はないので、私は8つのブラウザを使い分けています。
追インストール型ブラウザの有名どころと言えば、日本のシェア率トップであるグーグルが開発する「Chrome」をはじめ、Web開発者やプライバシーを大切にする方から昔から支持されているモジラ社の「Firefox」。スマホではOperaやSmoozも人気があります。
なお兄にとってのブラウザとは
Web屋を10年以上やっている私にとって、ブラウザ選びは非常に重要です。
なんせコーディングをする時は開発者ツールの精度が重要ですし、サイト管理の際はサクサクと動くスピード感が必要です。
そんな私が長年メインで使っているブラウザは、仕事用がFirefox、調べ物をする時用にはChromeです。
どちらも拡張機能であるアドオンが非常に充実しており、自ら作成した独自のアドオンを簡単に追加することが出来るのも利点です。
Firefoxに関しては、Web屋になる為に学んでいた時期から使っているので特に強い思い入れがあります。
今回はそんな、新旧様々なブラウザを使ってきたなお兄が、最近使い始めてそのクオリティに感服しているブラウザをご案内しますよ。
早くてセキュリティも強固な『Brave(ブレイブ)』は非常に完成度が高い
早くおすすめを教えて!との声が聞こえてきそうなので、結論からを申しますと、私が思う現在数多くあるブラウザの中で最も秀逸だと思ったのは、サンフランシスコの企業が開発する「Brave(ブレイブ)」です。
Braveは、グーグルクロームと同じChromiumベースでありながら、Firefoxの流れも汲む新生ブラウザです。
アプリはPC版に加えスマートフォン版も用意されていて、どちらも使用感は秀逸。高速かつ高セキュリティなウェブ観覧をサポートします。
ブラウザに何を求めるかは人それぞれですが、多くの方が速度、所謂”サクサク感”を重視しているかと思います。
その点、このBraveは、Web表示の速度低下の原因の一つとされる広告表示を標準でブロックしてくれます。
また、Chromiumを基盤としているので、最も普及しているChromeと同様のアドオンが使用できます。
Braveはプライバシーとセキュリティを重視している
速度や互換性と共に秀逸なのがプライバシーに関してです。
Braveは標準機能として多くのウェブ広告をブロックしますが、この広告というのが実は今世界ではプライバシー上問題視されています。
ウェブ広告の多くがユーザーの観覧履歴を元に、そのユーザーの趣味趣向とマッチしやすい広告を検索結果画面やウェブサイト内に表示します。
広告システム側は、クッキーを元に見てる人が興味を持ちそうな広告を出すことで、成約率を高める努力をしてるということですね。
しかしこれは言い方を変えれば、広告システム側に私達のネット上での行動を見せている、ということになります。そう考えると微妙ですよね。
Braveは、そういったデータ収集型の広告やトラッカーから、我々の個人情報を守ることに重きを置いて開発されています。
私が長年愛用しているFirefoxもこのプライバシーという点に関して秀逸でした。前項目で”Firefoxの流れも汲む”とお伝えしましたが、Braveの経営陣にはモジラ(Firefoxの運営元)出身者が数名います。
経営トップのCEOとCTOがモジラでバリバリに活躍していた人物なので、Firefox同様に個人情報を重視する考え方がBraveにも根付いているのです。
Braveの独自機能
上記だけであれば他にも同じようなブラウザが沢山ありますが、特筆すべきBraveの優れている点は次の3点です。
①ユーザーがBraveが管轄する広告を見ることで報酬を得る、という全く新しい広告スタイルを構築
②暗号通貨を管理できるウォレット機能を搭載
③サイトやブログなどで情報を提供する側へチップを送れる
独自機能を一つずつ説明
①の新しい広告スタイルについて
素晴らしいブラウザを作る為には資金が必要ですよね。その為にBrave側は今までとは異なるマネタイズ方式を取っています。
広告を出稿する企業はBraveにお金を払うことでブラウザの利用者に広告を見せることが出来ます。
アドセンスなどの現在普及しているウェブ広告との大きな違いは、ユーザーの意思で広告を見るかどうかを決められるという点です。
これでは誰も広告を見ないのでは…と感じますが、ここからが面白いポイントです。
Braveの広告を見た人にはBAT(日本ではBAP)というトークンでインセンティブが受けられるのです。
平たく言えば、広告を見たらお小遣いが貰える、といった斬新な仕組みです。
②の暗号通貨ウォレットについて
ブラウザの設定画面から簡単に暗号通貨のウォレットを作成できます。
現在は、ETHやERC20トークンが対象ですが、いずれは他のコインも対応することでしょう。
私は暗号通貨は現在のように値上がりを期待するだけの投機的なものから、ネット上で広く使われる標準的な通貨になると予想しています。
その為には、ブラウザと暗号通貨ウォレットが連動している必要があります。これをいち早く標準で取り入れたブレイブには頭が下がります。
③チップ機能について
日頃使っているウェブサービスや、好きなブログ(独自ドメイン)の運営者に投げ銭ができる機能です。
投げ銭に使われるお金は、前述したERC20トークンの「BAT」。所謂仮想通貨です。
尚現時点、日本では法律に触れる可能性がある為、ポイントという形(BAP)でチップを送れます。
Braveの気になる点
ただ1点気になる点もあります。それはロゴアイコンです。
Braveはライオンをモチーフにしたロゴを採用していますが、個人的にはこの部分はかなり好みが分かれると思います。
私が初めてみた時の印象は、多くのブラウザで採用されている丸みを帯びたロゴとは大きく異なるので、一種の”怪しさ”を感じてしまいました。
一度使ってしまえばライオンのロゴも全く気にならなくなるんですが、第一印象としては他のブラウザよりネガティブでしたね。この感覚は日本人特有なのかもしれません…。
最後に
ブレイブのホーム画面にはこのブラウザを使ったことで節約した時間が表示されます。
因みに、私は1か月で約70分の節約になりました。
人生の貴重な時間を無駄にしたくない方は、是非とも高速ブラウザのBraveを試してみて下さい。
今回ご紹介したBraveブラウザは、以下の公式サイトから無料でダウンロードできます。
Brave公式サイトはこちら
長々とブレイブについて書きましたが、私は決して宣伝マンではありませんw。