ハーレーダビッドソンは、日本でも子供からお年寄りまで幅広いファンを持つ米国発の老舗のモーターサイクルブランドである。
Vツインと呼ばれるハーレー独自のOHV2気筒エンジンから放たれる鼓動と排気音は、一度体感すると抜け出せなくなる魅力を秘めている。
今回は、そんな魅惑的なハーレーダビッドソンの愛好家らにおすすめしたい、私が好きなYouTubeチャンネルを紹介。
海外のハイセンスなハーレーチャンネルをはじめ、国内の有名バイク講師が出演するチャンネルやモトブログ等をシェアします。
ハーレーを買う前の予習にはYouTubeを活用!
ハーレーの車両はどのモデルも400cc以上である為、日本の公道でハーレーに乗るには普通自動二輪免許ではなく必ず大型自動二輪免許が必要となります。
アメリカやヨーロッパの免許制度は日本とは大きく異なります。
日本の大型二輪免許は、取得までに最大で36時限の実技講習が必要と、かなりの時間と20万円程度の費用を要しますが、米国では費用は日本円で1万数千円、要する期間も3日程で取得可能です。
日本の道は狭いですし首都圏では信号も多いので、アメリカ等と比べるとライディングスキルを要するので当然のことではありますね。
このように、日本はハーレーに乗るまでのハードルが最も高い国の一つですので、これからハーレーに乗りたいと考えている方は、まずハーレーとはどんなものなのかを知る為にYouTubeで予習しておくことがおすすめです。
ハーレー初心者は、まずは乗車テクニック系チャンネルがおすすめ
これからハーレーに乗りたいとお考えの方は、まずはYouTubeでハーレーのライディングテクニックを予習しておくべきです。
ハーレー初心者がよく陥りがちな問題の一つが、ハーレーをスクーターや小型バイクの延長線上にあるものととらえてしまい、実際に乗ると非常に車重が重く小回りが効かないことに買ってから気づく点です。
以前に書いた記事「ハーレーの賢い買い方」内の中古バイク市場の分析でも書きましたが、日本人はハーレーを新車で買っても僅か5000km未満で手放してしまう方が一定数います。
手放す理由は様々でしょうが、初心者が取り回しの悪さに嫌気がさしてハーレーを手放すといったことはよく耳にする話です。
そうならない為にも、これからハーレーを買おうと考えている方や乗りづらいので手放そうと思っている方は、YouTubeでハーレーの乗車テクニックを勉強すると良いと思います。
私自身、バイクの運転は控えめに言っても上手く、身長180cmの筋肉質と体力的にも自信はありましたが、初めてハーレーに乗った時にはそのコントロールのしにくさに驚きました。
これはきちんと練習しなくてはと思いYouTubeで勉強したらすぐに上達しましたよ。
ハーレーを颯爽と乗りこなす為のライディング法を伝授してくれるチャンネル
RIDE LIKE A PRO Japan
車格の大きいアメリカンバイクを上手に乗りこなす為のテクニックが丁寧に解説されているチャンネルです。
講師として登場する方は、ハーレーの本場である米国でライディング法を学んできた日本人で、日本全国で定期的にツーリングを行っているチームの代表を務めている方だそう。
解説が的確で編集もしっかりしているのでわかりやすいですね。Uターンやブレーキの使い方など項目ごとにビデオが細分化されているのもありがたい部分です。
ハーレー初心者が陥りがちな低速バランスやシフトダウンなどの悩みもこのチャンネルを見ておけば事前に予習できるでしょう。
Ride Like a Pro Jerry Palladino
上記で紹介した日本の「ライド・ライク・ア・プロ」の講師の方を指導したプロ中のプロライダーである「ジェリー・パラディーノ」氏のチャンネルです。
古い動画は2007年9月公開とYouTube歴が非常に長く、これまでにハーレーのライドテクニックを紹介する動画を大量にアップしています。初期の頃のビデオもとても参考になりますね。
Ride Like a Pro Jerry Palladino
ブレイクアウトやV-RODなど、特定のモデルにフォーカスしたチャンネル
Harley-Davidson Breakout
スイスに住むブレイクアウトオーナーが手掛けているブレイクアウトのみを紹介しているチャンネル。
ブラックを基調にセンス良くカスタムされた自身のツインカム型ブレイクアウトの他、世界中のフリーク達から届けられたブレイクアウトのビデオを公開しています。
動画編集がとても上手い方なので品質も優秀。クオリティが高いのでハーレー公式チャンネルと勘違いしている方もいるんだとか。
スイスの美しい山々の中をハーレーで軽快に走り抜けていく映像は、何度見ても飽きないですね。
DARK KUSTOM
所謂VRSC系、DOHCエンジンを搭載するハーレーの中でもスポーティな走りが楽しめるとされるV-RODをメインに紹介しているチャンネル。
カスタム車両の紹介が主で、V-RODならではの極太タイヤを強調したワイルドなカスタムが好みな方に打ってつけである。
Stanislav Mikulas
たった一本の動画しかないものの、スポーツスターのIron883をとてもカッコよく描写したビデオを公開中。
ハーレーの公式チャンネルもこれくらいカッコイイ動画を作成してほしいものだ。
ハーレーのカスタムに照準を合わせたチャンネル
Orange County Choppers
アメリカのバイク好きなら知らぬ者はいない伝説的テレビ番組「アメリカンチョッパー」の主人公が営むバイクショップ「Orange County Choppers」の公式チャンネル。
2002年に米国で放送されたアメリカンチョッパーは、ハーレービルダーである親子が奮闘し一台のカスタムバイクを作り上げていくドキュメンタリー番組。本チャンネルはその親子の現在の活動を紹介している。
因みにOrange County Choppersは、今やアメリカのセレブ御用達のカスタムショップとなっている。
CUSTOMFRONT
世界的に有名なケンズファクトリーの永井氏をはじめとする、日本の多くのハーレービルダーのインタビュー映像を公開しているチャンネル。
以前の記事「ハーレーのマフラーはノーマル一択な理由」でも書いたように、ハーレーをカスタムするのであれば、ここでインタビューに答えている職人らに発注すれば間違いないだろう。
ハーレー以外にも、トライアンフやヤマハなど様々なカスタムバイクの映像が楽しめる。
AMD World Championship
世界の著名ビルダーが出品することで知られるカスタムバイクコンテスト「AMD」の公式チャンネル。
ハーレーをベースにした数千万円はするであろうフルカスタム車両の姿を収録した貴重な動画が沢山ある。
個人的に好きなのは、スウェーデンのRoth Engineeringが制作したハスクバーナの初期の頃のエンジンを搭載したバイクだ。
Born Free Show
カリフォルニアで開催される古き良きスタイルのハーレーチョッパーが集まるバイクショー「ボーンフリー モーターサイクルショー」の公式チャンネル。
このショーに招待されたことのあるビルダー達のインタビューをはじめ、ショーの様子などのビデオを公開中。
赤羽とロサンゼルスでバイクショップを経営するビルダー「高嶺剛」氏の作業風景を記録した動画は見物だ。
Thunderbike
ドイツ西部の町ハンミンケルンに店を構えるバイクカスタムショップ兼ハーレーディーラーである「サンダーバイク」のチャンネル。
先ほど紹介したAMDコンテストでも2012年に優勝した実績がある超一流ショップが作り上げるド迫力のハーレーを制作過程から収録したビデオを公開している。
ここ数年はブレイクアウトのカスタムに力を入れており、ライトグリーンのボディとゴールドのホイールが目を引く作品「Imola」は世界的な評価を得ている。
メンテナンス系チャンネル
ハーレー仙人
オイル交換やバルブ交換など、ハーレーの基本的なメンテナンス法をわかりやすく動画で見たい方におすすめな動画が潤沢にある。
メンテナンスの他、メーターの警告灯やスイッチの操作方法の解説等、為になるビデオをシェアしてくれている。
日本のモトブログ系チャンネル
hiro davidson channel
CVOツアラー乗りのヒロ氏がナビゲートするハーレーオンリーのモトブログ。
愉快な仲間達と共に走るツーリングでは、インカム越しに繰り広げられる関西人ならではの軽快なべしゃりを収録。
出演者それぞれが個性的で、後輩肌のアキラ氏の納車の様子はとても面白い。
ハーレーファン必見のYouTubeチャンネルをご紹介しました
個人的に一番見ているのは前半で紹介した「Harley-Davidson Breakout」。ブレイクアウトの世界的人気はこのチャンネルの功績も大きな要因であると言われるほど影響力があるそうで、日本にも多くの登録者がいますね。
日本の面白いハーレーチャンネルは他にもあるのですが、騒音規制・排ガス規制を順守していない違法マフラーを装着した車両を題材としたビデオが多いこともあり、今回は割愛することとしました。
今回紹介した以外にハーレーファンにおすすめのチャンネルがあれば、是非コメント欄から教えて下さい。
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