ヤフオクで賢くバイクを買う方法|中古二輪の相場観や車両選びのコツ、購入後の整備等を解説

ヤフオクでバイクを個人売買で買う時の心得

バイクの購入方法として今や完全に一般に浸透した感のある個人間売買。CtoCプラットフォームの2大巨塔であるヤフオクとメルカリには、日々実に多くのオートバイが出品されている。

個人間でバイクを売買すれば、当然、中間搾取されるコストは少なくて済む。買う側は安く買え、売る側もバイク王等の買取屋より高く売れる可能性があるので、双方にとってメリットがあるわけだ。

しかし、間にバイク屋を通さないので、車両の点検・整備は購入後必須となる他、車両の品質保証も当然ないので、乗ってすぐに故障しても修理費は自己負担となる。

このように個人間でバイクを売買するという事にはメリットとデメリットが明確に存在するので、いい買い物をする為には「目利き力」とても重要となる。

そこで今回は、ヤフオクで個人からバイクを直接買う際に知っておきたい豆知識や注意点を解説。車両の選び方をはじめ、購入後最低限やっておきたい整備についても伝授する。

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なお兄にとってのバイク個人売買

私が初めて個人売買でバイクを買ったのは16歳の頃。
当時、クアントという少額の掲載料を払えば誰もが売りたい物を出品できる雑誌があり、そこで初めてホンダのジャズを購入したのが、バイクを個人売買で買った最初である。

その後も同じクアントやモバオクで、2台ほど足として乗る用のスクーターを購入している。
大人になってからもヤフオクでハーレーを購入した経験がある。

バイクをヤフオクで買うメリットとデメリット

CtoCサービス利用してバイクを買ったり売ったりすることは、世間では今や当たり前の事として定着している。

特にCtoC大手のヤフオクには、バイクの車両本体から細々としたパーツまで、ありとあらゆるバイク関連品が出品されている。

ヤフオクでバイクを買う利点は、やはり価格だろう。
目利き次第では、普通にバイク屋を通して買うよりも2割から3割ほど安く買える場合がある。

事例の多いデメリットとしては、目利き力が無いばかりに、購入後に予想以上にメンテナンスにお金がかかってしまうことなどが挙げられる。
結局バイク屋で買うより高くなってしまった…なんていうことも結構聞く話だ。

バイクを売る側としてもヤフオクはメリット大

出品する側から見ても、ヤフオクを利用することはメリットが大きい。
何故ならバイクの車体であれば落札手数料は一律の約2千円と低コストで済む。
月額約500円かかるYahoo!プレミアム会員の登録は必須だが、高額なバイクを売却することを考えれば痛くない金額である。

メルカリだと同じバイクであっても10%の落札手数料が必ずかかるので、高額になることの多いバイクであればコストが大きく変わってくる。
上記を考慮すると、CtoCでバイクを売るなら現時点はヤフオク一択と言えるだろう。

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実際ヤフオクだとどれくらい安くバイクが買えるのか?

大前提として、中古市場というのは一つとして同じ車両は無い。
毎度、車両状態や出品者等の条件が違うので一概には言えないのだが、私的な結論から言うと、目利きが利けば、ヤフオクなら購入後の整備費用を加味しても大分安く買える。

以下に一例を挙げて説明する。

業者での買取評価額が「85万円」の「2017年式のXL883N」を、陸送せずに購入すると仮定しよう。
2017年式のXL883N

まず、販売店の場合だが、車両を消費者の手に届けるまでに、最低でも以下のコストが発生する

  • 車両自体の仕入れ値
  • 車両を店まで持ってくる運送費 (バイク屋の場合大抵は自前のトラック。下取りの場合は発生しない)
  • 整備費
  • 車両保証がある場合、その保証に見合った保証料 (消費者には見えない費用)
  • 店舗の維持費 (賃料や電気代等)
  • 人件費

そして上記コストの他に、販売店としての「利益」も上乗せする必要がある。

上記を加味すると、かなり良心的な販売店で、タイヤ交換等の高額な整備を必要としない車両であると仮定した場合、車両販売価格を100万円前後に設定するだろう。(ハーレーの場合は部品代が高く整備費が高いので、実際はもっと高く設定する店が大方)
そして、そこに消費税10%分の10万円と、8万円程の諸費用を上乗せし、乗り出し価格「118万円」で消費者に販売するのがバイク屋の標準的な相場感である。

次にヤフオクで個人が個人に販売する場合だが、オーナーはバイク王等の買取業者より高く売りたいわけなので、ヤフーに支払う落札手数料(落札システム利用料・1,980円+ヤフープレミアム会員登録費・月額462円)を加味すると、出品価格の最低ラインは86万円以上になる。
ただ、ヤフオクでバイクを売却するには、業者に買取に来てもらうより何かと手間がかかるので、手間賃を考慮して、95万円を出品開始価格にしたとしよう。
個人間の場合消費税はかからないので、この時点でバイク屋の販売価格より安く出品されていることに加え、諸費用は出品者が個人であれば掛からない場合が多い。(業者を除く)

したがって、販売店では乗り出し118万円のアイアンが、ヤフオクで運良く出品開始価格で落札できれば95万円で買えることになる。2割程安く購入できる計算だ。

売る方としてもバイク王に売れば85万円のところ、ヤフオクならシステム利用料を差し引いても、手元には約「94万円」は入るので、買取評価額より高く売れたことになる。
もしヤフオクではなく、友人などに直接バイクを売れば、落札手数料は発生しないので、手元にはまるまる95万円入ることになる。

上記はあくまで一例ではあるが、このように個人間でバイクを売り買いすれば、相場より良い条件で売買できる可能性があるのだ。

ヤフオクでお得にバイクを買う為にしておきたいこと

ここではヤフオクを使いこなす方法を紹介する。

お目当ての車種に絞ったページをブックマーク

ヤフオクには、中古バイク掲載サイトのグーバイクのように車種ごとの専用ページは存在しない。
その為、例えば買いたい車種が「XL883N」であった場合、「オートバイ車体のページ」にアクセスし、検索バーに「XL883N」と入力しソートしておく。これが簡易的な車種別ページとなる。

更に左のメニューバーの下にある「出品者」の項目を「個人」にチェックを入れておくことで、業者の出品物を省いて表示させることが出来るので、探す時の効率が上がる。
このページをブックマークしておこう。

次にヤフオクを利用する際に使いたい便利な機能を紹介する

ウォッチリスト機能を活用する

ヤフオクの場合、業者であるプロが出品価格を決めるのではなく、バイクのオーナー自身が価格を決めるので、相場より高く出品されている車両も一定数混ざっていることを知っておかなくてはならない。

そういった相場より高い車両は、出品しても結局は売れないので、時間が経つにつれてオーナーがしびれを切らし、出品価格を相場まで下げる事がよくある。(またはバイク王等にたたき売りすることもある)

なので、初回出品時の値段が高くても気になる車両であればウォッチリストに登録しておいた方がいい。
ウォッチリストに登録していると、値下げされた際にメールでお知らせが来るからだ。ぜひ活用しよう!

新規出品を知らせてくれるオークションアラートを活用

ヤフオクでは時々、人気バイクがあり得ないくらい安い価格で出品されることがある。
私が見た中で一番お買い得だなぁと思ったのは、相場では250万円を下らない2016年式のCVO・FXSEが198万円で出品されていたことである。
しかも、条件的にも「ワンオーナー・ノーマル・低走行」と三拍子揃っていたのには驚いた。因みにこのFXSEはすぐに落札された。

このようなお買い得な車両には必然的に買い手も多く現れるので、即決価格が決まっている場合はすぐに売れてしまう。

そんな時に便利なのが、目当ての車両が新規出品されたらメールで知らせてくれる「オークションアラート」である。

設定はとても簡単で、ヤフオクのオプション設定画面からオークションアラートの設定ページに入り、メニューの「アラートを新規登録」の下にある「キーワード」をクリックする。
後はキーワードの項目に車種名を記入し、出品者の項目を「一般」にして保存するだけだ。

テルゾ

ヤフオクでのバイク選びのポイント【ハーレー編】

今回は、私が詳しいハーレーを題材に説明するが、どのメーカーのバイクにも当てはまる共通部分も多々あるので、ハーレー以外を探している方も是非一読頂きたい。

ストリートグライド

まず、ハーレーに限らず言えることだが、ヤフオクの中古バイクで買い手が付きやすい強めなプラス要素は以下である。

  • ワンオーナー
  • 高年式
  • 低走行
  • ノーマル (ドレスアップパーツでのプチカスタムは除く)
  • 車検残あり
  • ボディカラーが黄色や緑などの奇抜な色ではなく、黒等のシンプルな色であること

多くの人が上記の要素を満たした個体を求めている事が大方だが、全ての条件が揃っている個体は非常に少ない。あっても秒で売れるか、販売店と同じくらいかそれより高い値段だったりする。
なので、各自が上記条件から妥協できる部分を削っていく必要があるわけだ。

私の経験上、上から3つ目までの「ワンオーナー・高年式・低走行」に関してはどれか一つでも当てはまっていたらラッキー位に思っておいた方が丁度いいと思う。
何故なら、この3つの条件が揃っていなくとも状態の良い中古車両はあるからだ。
むしろこの条件で縛ってしまうと、販売店で買うのとあまり変わらない値段(又は新車と変わらない値段)で、整備されていない中古バイクを買う羽目になりかねないからだ。

それより重要なのは、ノーマルであるかということだと私は思う。
ハーレーの場合、マフラーや燃調をカスタムしていると、そのままの形で継続車検に通すことはまず出来ない。十中八九、排ガス値や音量が基準を超えてしまうからだ。
カスタムしてある車両でもノーマルパーツが全て揃っていて、燃調もスマホで簡単にノーマル値に戻せるものであれば検討の余地はあるが、そうでない限り車検前に車検代とは別に10万円以上の出費を覚悟しなくてはならないのだ。

また、ハンドルをカスタムしてある車両に関しても注意が必要だ。
何故なら、一般的なスタイルのバイクの場合、ハンドルの高さと幅が、車検証上での車両の高さと幅になることが多い。
エイプハンドルのハーレー
その為、当然ハンドルの形状が大幅に変わっていれば車両の幅と高さが変わるので、構造変更して車検を取り直してあるはずなのだが、意外にも構造変更が済んでいない車両もヤフオク市場には出回っているのだ。

その様な場合、もしノーマルハンドルが付属していてケーブル類がそのまま使えるのであれば車検前にノーマルに戻せるので問題ないが、例えばノーマルでエイプハンドルが付いているモデルでハンドルを低いものにカスタムしケーブル類も短いものに変えていると、車検前にノーマルに戻す為にはハンドルとケーブル類を新たに用意しなくてはならない。
その場合、配線の取り回しを変えたり、ブレーキフルードも入れ替えが必要になるので、もしショップにこの作業を依頼するとなるとハンドルを元に戻すだけで10万円近くかかってしまう。
それなら構造変更をすればいいのでは…と思うだろうが、素人がユーザー車検で構造変更することは難易度が高い。その為にショップに構造変更込みで車検を依頼するわけだが、それでも車検時に結構な金額が発生してしまうのだ。

この点を考慮すると、車検がそのままでは通らないカスタム車を買ってしまうと次回の車検時にある程度まとまった出費が発生してしまうので、できればノーマルの車両を選んだ方がいいということになる。
中にはフルカスタムのハーレーを買い、車検取得の為に何件ものショップを回ったが全てに断られ、折角買ったバイクがただの置物になったなんて話もある。

また、ノーマルであるということを重要視する別の理由の一つに、ノーマルの個体というのはコンディションの良いものが多い傾向にあるという点が挙げられる。
明確な理由は語源化すと長くなるので省くが、走行距離が多くなかったり、傷が少なかったりと、状態の良い車両はノーマルであることが多い。これはバイクだけでなく車でも言えることである。

したがって、上記の6つの条件の中で最も重要視すべきなのは、ノーマルであるかどうかという点だと私は考えている。

話は長くなったが、要約すると、ヤフオクで中古のハーレーを選ぶ際は、ノーマルで車検の残りがあること。この2つを最低条件とすると良いだろう。

テルゾのキーフォブケース

現車確認について

個人売買で現車確認は必要なのか?

まず現車確認の必要性であるが、中古車両を買う場合はバイク屋であろうとヤフオクであろうと、やはり現車確認は必須であると私は思う。

ファットボブ

掲載写真や電話から得た情報のみでバイクの状態を把握した気になり、購入する人も実はかなり多いのだが、やはりトラブルも少なくないのが現実だ。

写真で見たよりくたびれた感じだった…や、エンジンをかけたら異音がする…、電話で聞いていたより小傷が多かった…など、車両を見ないで買うとネガティブな部分は現車が自宅に届いてから知る事になるのだ。

多くの売り手はバイクを高額かつ早く売りたいので、写真は出来る限り綺麗に撮り、電話口ではネガティブなことはあまり言わない。なので当然と言えば当然の話である。

中古車のコンディションは個人の主観で大きく左右されるので、自分が見た感じより売主が良く伝えてきても文句は言えない。

このように現車確認せずに買うことはある程度のリスクを伴うわけだ。なので私は現車確認は必ず行うべきだと考えている。

現車確認時に最低限チェックしておきたい箇所

ここでもハーレーを例にとり説明する。現車確認の基本的なステップは以下だ

  • 遠目から車体全体を確認 (第一印象は大事)
  • フレームに大きな傷がないか確認 (特にハーレーの場合は、車体が低いのでフレーム下部を確認すること)
  • エンジン・ミッション (滲みや漏れをよく確認。必要に応じてオイルキャップを開けてオイルの状態も見ておきたい)
  • マフラー (エンジンとの接合部やサイレンサーとエキパイのつなぎ目はきちんと見ておく。底の傷もチェック)
  • タンク内部 (スマホのライトでタンク内に錆が無いか見ておく)
  • ハンドル周り (まずは曲がりが無いかチェック。ハンドルストッパーに大きな損傷はないか)
  • 足回り (スポークホイールの場合は錆やゆがみを確認)
  • 塗装の状態
  • エンジンをかけて確認 (異音やオイル滲みを確認。可能であれば試乗する)

上記項目を確認して条件に合えば購入したいところだが、上記の他に、消耗品の状態を確認することも忘れてはいけない。

特に重要なのは以下だ

  • タイヤの状態 (スリップサインをはじめ、タイヤ表面が硬化していたり、ひび割れがあれば要交換)
  • ブレーキパッドの残量 (パッドの厚みが1ミリ未満であれば要交換)
  • ドライブベルトの状態 (裂けや大きなひび割れは要交換)

上記3つの消耗パーツは部品自体が高額なので、購入後に変えるとなるとそれなりの金額になる。
因みに、ハーレーの中では一番整備費用が手頃とされているスポーツスターであっても、タイヤ交換は前後で工賃を含めて6万円以上、ブレーキパッドは1キャリパー当たり1万円以上するので工賃込みで1カ所1.5万円、ドライブベルトは1本2万円程なので工賃込みで3万円以上かかる。

特にタイヤは高額なので、ひび割れが無く溝が残っている状態が望ましい。
ハーレーのタイヤ
タイヤが要交換の状態であれば、落札金額にタイヤ交換代を含めた金額が最低限の「乗り出し価格」であると考える必要がある。

落札後必須となる車両の点検・整備について

走行距離1000キロ未満の新車に近い個体や、過去3か月以内にプロによる整備が行われた歴がある車両でない限り、落札後は必ずバイク屋に持ち込んで点検を行う必要がある。

バイク用品店の2りんかんや、中古バイク販売チェーンのレッドバロンに持ち込めば、2万円程度で12か月点検等のきちんとした点検が受けられる。ハーレーの場合、ディーラーでも2~3万円で点検してくれる。

溝口2りんかん

点検はプロに任せるのがセオリーだが、点検自体にはオイル交換などの消耗品の交換料金は含まれないので、自分でできることはぜひ自分の手でやっておきたいところだ。特に各種オイルは必ず変えておきたい。

私自身が過去にヤフオクでハーレーを買った際に自分で行った整備は以下である

バイク屋の12か月点検に加え、上記項目を参考に自らの手で整備すれば当分は安心して乗れるはずだ。

オイル交換やキャリパー清掃などは以前に私が書いた記事にその手法が詳しく書かれているのでぜひ参考にしてもらいたい。

以上が、バイク歴20年以上のなお兄が今までの経験で知り得た個人間でバイクを売買する際に知っておきたい知識です!

今回は、私が思うヤフオク等の個人売買でバイクを買う際に知っておきたい知識をシェアしました。

いいバイクを安く買うならヤフオクは持ってこいのサービスです。
売却する際の手数料が、バイクの場合一律で2千円程度なので日々多くの車両が出品されています。
アラートやウォッチ機能を使いこなして、膨大な出品車両の中からお目当てのバイクを見つけ出しましょう!

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