ハーレーの楽しみの一つであるカスタム。ハーレーには、簡単な工具さえあれば誰でも取り付けできるドレスアップパーツが星の数ほど販売されている。
そんな中、私も所有しているスポーツスターのカスタムパーツの中で、近年人気アイテムとなっているのがチンスポイラーだ。
特にスポーツスターの売れ筋であるアイアンやフォーティエイトでは、定番のカスタムとなっている。
そこで今回は、XL883Nにチンスポイラーをインストールする方法を解説。尚、XL1200XやXL1200CXも手順は同じなので、是非ご参考に。
チンスポイラーとは
フロントタイヤとエンジンの間に縦に通っているフレームの下部に取り付ける部品。
ネイキッドやオフロードなど、様々なタイプがある二輪車だが、チンスポイラーの取り付けが最も活発なのはハーレーである。
四輪の改造車では広く取り入れられているエアロパーツである。
車の場合、チンスポイラーを取り付けることで空気抵抗で車体が安定する等の効果を得られる場合もあるが、ハーレーの場合はドレスアップが主な目的である。
ハーレーにとってのチンスポイラーとは
チンスポイラーは、近年のハーレーで定番となっているカスタムパーツである。
多くのパーツメーカーから各モデルのスポイラーが発売されており、スポーツスター用に関しては、純正オプションとしてハーレー自身がラインナップしている。
また、2016年に発売されたCVOのブレイクアウトでは標準装備されていた。
ドラッグレーサー風のスタイルで近年人気のFXDRには、チンスポイラーに似たフロントカウルが採用されている。
スポーツスター用のチンスポイラーについて
スポーツスター用は、フロントスポイラーの名で、ハーレー純正オプションパーツとしてリリースされている他、社外パーツも多数存在する。
チンスポイラーが良く取り付けられている車種は、2009年発売のアイアンや、2010年発売のフォーティエイトである。
加えて現行のロードスターに付いているのもよく見かける。
チンスポイラーを取り付けることで得られるメリット
前述したようにチンスポイラーは、車の場合は、見た目だけでなく走りにもある程度影響を及ぼす。しかし、ハーレーの場合、付けても走りには全く変化はないが、見た目的には大きな効果が得られる。
どのように見た目が変わるかというと、チンスポイラーを付けることで、フロントタイヤとフレームの隙間が埋まり、車体を横から見た時の密度が増す。そのことにより、車体をボリューミーに見せることが出来る。
また、車体下部の重量感が高まることで、車体全体が低くなったかのような視覚的効果も得られるのだ。
アイアンやフォーティエイトにおすすめのチンスポイラーは?
最も質感が良く精巧に作られているのは、やはり純正だ。品番は「58882-04DH」で、取り付けに必要な金具などは全て付属している。
前面には、ハーレーのロゴであるバー&シールドのエンブレムが付いている。
お値段は約5万円と少々お高いが、他メーカーの商品よりはるかに高級感があるぞ。
また、最初からソリッドブラックに塗装されているので、そのまま装着することが可能だ。
なお兄のアイアンに取り付けたフロントスポイラーは?
今回私が購入したチンスポイラーは、Amazonで5千円程で売っていた中国製品である。値段は純正の10分の1ながら、形は純正とほぼ同一である。
この中華製スポイラーはマットブラックとグロスブラックの2種類が用意されている。
私のアイアンはカラーがブラックデニムなので、今回は艶消しのマットブラックを購入した。
中国製のハーレーパーツについて
今回私が買ったものは中国製なので、当然のごとく取り付け方を解説する説明書や保証書などは一切同梱されていない。
マニュアルがないので、ある程度想像力を働かせて、パズル感覚で取り付ける必要がある。
因みに私の経験上、中国無名メーカー製のエアロパーツで説明書が付いている製品はあまり見たことが無い。
なので、無名メーカー製品を買う場合はパズルをするように、取り付け作業自体を楽しんでできる方ではないと厳しいだろう。
一から十まで事細かに書いてある説明書が必要であれば、ハーレー純正品を買うことをおすすめする。
今回用意した中華製チンスポの梱包物は以下だ
・スポイラー本体
・フレームアダプター(金具大)
・L型の小さな金具
・フレーム固定用ボルト、2本
・スポイラーと台座を固定する為のボルト、3本
・L型金具の固定用ビス、2本
・用途不明の黒ビス、2本 ※このビスは不使用
写真の右端に写っている黒い大きめのビスは、どの穴にも合わず何に使うか不明である。
スポーツスターのチンスポイラー取り付け方法を解説
前置きが長くなってしまったが、実際に、私のアイアンにチンスポイラーを取り付けたので順を追って解説していく。
①フレームにアダプターを取り付け
スポイラーに同梱されている一番大きな金具は、スポイラーを取り付ける上で一番重要な部品である。
フレーム下部にある2カ所のネジ穴に、この大きな金具を一番太いボルト2本を使って固定する。取り付ける前に、ねじ穴をパーツクリーナーで清掃しておくと、ボルトがはまりやすくなる。
私は、緩み防止の為にスプリングワッシャーを使用した。
②チンスポイラーにL型ステーを取り付け
チンスポイラーの裏側前面にある2カ所の突起(ネジ穴)に、L型金具を、銀色のビス2本で留める。プラスドライバーが必要だ。
チンスポイラーは計3本のボルトでアダプターに固定するわけだが、そのうちの1本はこの金具に留めることとなる。
私の購入した商品は問題なかったが、同じ中華製の中には、付属のビスとネジ穴のサイズが合わないことがあるそうなので、その場合は瞬間接着剤を使って固定してもよい。(※取り付け後取り外す部分ではない為)
③アダプターとスポイラーを固定
フレームに取り付けたアダプターと、チンスポイラー本体を3つのボルトで固定していく。
ネジ穴は、下部に2本と、丸い穴の奥に1本ある。奥のボルトは、中くらいの長さのエクステンションバーを使う必要がある。
このボルトも緩み予防の為にスプリングワッシャーを使うことをおすすめする。
④最後にぐらつきが無いか確認
走行中外れてしまうと事故に繋がるので、スポイラー本体を手で軽くゆすって、ぐらつきが無いか確認する。問題なければ完了だ。
今回はDIYで、XL883Nにフロントスポイラーを取り付けました!
チンスポイラーを付けると、斜め前や横から見た時の迫力が増しますね。
今回取り付けした製品は中国製なので、品質と質感は純正より劣りますが、個人的には問題ないレベルかと思います。
たった5千円でかなりのイメチェンが出来るので、ぜひ皆さんもチンスポイラーをインストールしてみて下さい!
最後に、今回私のアイアンに取り付けたものと同じスポイラーをお求めの方は以下よりどうぞ!
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